◇WBSCプレミア12決勝 日本―台湾(2024年11月24日 東京D)
侍ジャパンの戸郷翔征投手(24=巨人)が24日に東京ドームで行われた台湾との決勝戦に先発登板。5回に先制ソロ、3ランと2本塁打を浴び、まさかの5回7安打4失点で降板した。
雨中での一戦となった18日の1次ラウンド・ドミニカ共和国戦(天母)では一時勝ち越しを許すなど、4回5安打2失点とやや不本意な内容。セットポジションで完全に静止していないと判断されてボークを取られる場面もあった。
「次はゼロに抑えられるように頑張ります!」と気合を入れ直して臨むことになったのは、大会2連覇と大会初の全勝優勝が懸かった決勝戦。慣れ親しんだ巨人の本拠・東京ドームのマウンドに中5日で上がった。
初回、1番のチン・シンイへ投じた初球がいきなり151キロを計測するなど飛ばした。2死からチン・ケツケンに左中間二塁打を許したが、4番のリン・アンカを得意のフォークボールで空振り三振斬り。無失点で立ち上がった。
3回は2死から四球と安打で一、三塁のピンチを招いたが、ここも無失点。4回までに5三振を奪う力投で打線の援護を待った。
だが、その裏、先頭の辰己(楽天)が四球で塁に出るも後続なく、一塁に釘付けのまま。そして、直後の5回だった。
戸郷はこの回最初に打席へ迎えた8番のリン・カセイに1ボールから投じた150キロ直球が真ん中付近へ甘く入り、これを右中間スタンドへ運ばれ、痛恨の先制アーチを許した。
この回、さらに安打と四球で1死一、二塁のピンチを招くと、ここで3番のチン・ケツケンに内角低めへの150キロ直球を右翼スタンドへ3ランとされてまさかの4失点。この回を投げ切って降板となった。
投球内容は5回で打者24人に対して95球を投げ、7安打4失点。7三振を奪い、与えた四球は2つ、直球の最速は152キロだった。