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新潟L 3連勝逃がすも昨季女王とスコアレスドロー GK平尾中心に守り切る 公式戦は4戦連続無失点

スポニチアネックス 2024年11月25日 4時32分

 WEリーグの新潟はホームで三菱重工浦和と0―0で引き分け、勝ち点1を手にした。今季初の3連勝は逃したものの昨季の女王相手にゴールを割らせず、リーグ戦3試合連続、公式戦では4試合連続無失点とした。14本のシュートを浴びながらもGK平尾知佳(27)を中心に最後は5バックでチーム一丸となって守り切った。

 昨季の女王を相手に堂々と渡り合った。0―0のスコアレスドローに悔しそうな表情を見せた選手たちも、今後につながる手応えはつかんだ様子だった。日頃から「引き分けは嫌い」と言っている橋川和晃監督だが「勝ち点1を取れたことはポジティブだし、相手に勝ち点3を取らせないことも必要。自分たちのリズムでできたところもあった」と納得していた。

 この日はMF川村が右膝の違和感から復帰し、今季初先発。前半16分には左サイドバック園田のクロスにわずかに届かなかったが、ゴール前まで積極的に攻め込み観客を沸かせた。指揮官が「抜群のボランチ」と評するように、空いたスペースのカバー、的確なパスさばきなど安定したプレーを随所に見せた。川村は「勝てる試合だった」と悔しがったが「自分たちの堅守という部分は表現できた。耐えてカウンターにも持ち込めたし、内容は悪くなかった」と好感触を口にした。

 新潟のシュート4本に対し、浦和は14本。守備の時間が長い中で、後半34分には浦川、横山のDFを投入し5バックにした。GK平尾は「5バックは今週練習してきたことが出せた。(公式戦)4試合連続無失点はデカい」と胸を張った。試合前には「浦和に無失点で勝つことが自分たちの力を証明できる」と話していたが「みんなで体を張って守って無失点にできたことは次につながる。これを自信にして次は勝ちたい」と前向きだった。

 勝ち点を14とし、順位は6位のまま。指揮官は「受け身にならずに後半も攻めてくれたし、自分たちの流れは出せたと思う。やることは明確になった」。堅守から攻撃へ。あとはゴールを決めるだけだ。

 ○…千載一遇のチャンスだった。0―0の後半41分。MF川澄のクロスを受けたMF滝川が左足を振ったが、無情にもポストに当たった。滝川はピッチに倒れ込んで天を仰ぎ「大カウンターでした。相手に負けないよう走って、力を振り絞って打ったけど…。ああいうところで決めきれる選手にならないと」と悔しがった。川澄主将は「プラン通り0―0の時間が長くて、カウンター一発だと思っていて、裏が空くと思っていたところにパスが出せた。聖愛(田中)がいい形でディフェンスを引きつけてくれた」と振り返った。

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