2025年シーズンも、“原点の地”から始動する。日本ハムの水谷瞬外野手(23)が24日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主トレを行った。
年明けに初めて米ハワイ自主トレを行った今季は、交流戦史上最高打率&MVPなど大躍進。今オフも1月上旬から単身でハワイへ渡る予定で、験を担いで自身初となる開幕1軍&開幕スタメンを狙う。
青い空に輝くビーチ。日差しが強くもからっとした空気が、水谷には合っていたのかもしれない。昨オフに続き、今オフも年明けから単身でハワイ自主トレを実施。水谷にとって“原点”とも言える場所で再始動し、今季以上の躍進を誓った。
「僕にとって縁起の良い場所なのでね。しっかりと体を仕上げてキャンプを迎えたい」
今年1月に単身でハワイへ渡り、下半身を徹底強化。開幕1軍こそ逃すも、4月上旬にプロ初出場&初安打をマークした。5月下旬に再昇格すると交流戦史上最高打率・438を記録しMVPを獲得するなど、プロ5年間で一度も1軍出場がなかった男が、6年目の今季97試合に出場し打率・287、9本塁打、39打点と大躍進につなげた。
ソフトバンク時代の一昨年オフにはドミニカ共和国で、同国出身でダイヤモンドバックスのケテル・マルテと自主トレを実施。それまでも、元同僚の松田宣浩氏とグアムで自主トレを行っており「やっぱり気候が暖かくて良い。練習とプライベートのオンオフの切り替えがしやすい」と、海外で自主トレを行う意味を口にする。
水谷は「開幕から出てスタートを切れるのは一番だが、1年間通して前線で戦える準備がしたい」と、自身初となる開幕スタメンを見据える。来季も飛躍の足掛かりとなった南国の地から、プロ7年目のシーズンが幕を開ける。(清藤 駿太)