◇ラグビーリポビタンDツアー2024 日本14―59イングランド(2024年11月24日 英トゥイッケナム)
世界ランキング13位の日本は、同7位のイングランドに14―59(前半7―35)で敗れ、2024年の全試合日程を終えた。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)の復帰1年目のシーズンは、5勝8敗(非テストマッチを除くと4勝7敗)と負け越し、2027年W杯オーストラリア大会へ厳しい船出となった。
ゲーム主将のSH斎藤直人(27、トゥールーズ)は「前半20~30分ぐらいまで、常にイングランドのプレッシャーを受けて自分たちのアタックが見せられなかった」と試合を振り返った。4連続トライを許して0―28で迎えた前半34分、CTBディラン・ライリー(27=埼玉)からパスを受けて約30メートル走り切ってチーム初得点のトライ。さらに自らコンバージョンも決めて見せ場も作った。
イングランドには、ジョーンズHC就任後の初陣となった今年6月22日に対戦して17―52で敗れている。斎藤は試合前に「今年最初に戦った相手と今年最後にもう一度戦えるので、チームとしてこの1年どれだけ成長したかが分かる」と話していたが、結果としては前回よりも点差が広がってしまった。ジョーンズHCの掲げる「超速ラグビー」はまだまだ発展途上。「常に自分たちのアイデンティティであって、難しいのは分かっている」とした上で、斎藤は「自分たちの中で積み上がっている感覚はある。結果は出ていないけど、信じてやり続けるしかない」と前を向いた。