◇明治神宮大会 高校の部決勝 横浜4―3広島商(2024年11月25日 神宮)
横浜(神奈川)が広島商を下して松坂大輔を擁した97年以来、2度目の優勝を果たした。
最速151キロを誇る大会No・1右腕・織田翔希投手(1年)がまたしても輝いた。140キロ台中盤の直球、90キロ台のカーブを自在に操る投球で広島商打線を圧倒。最後は9回1死二、三塁で降板したがわずか5安打に封じた。最後はエース左腕・奥村が救援し、1点差を逃げ切った。
打線も序盤から援護した。初回に4番・小野舜友内野手(1年)が先制の2点中前打を放てば、2回には主将・阿部葉太外野手(2年)の適時二塁打で2点を追加。終始、横浜ペースで試合を進めて大先輩・松坂世代以来となる栄冠をつかんだ。
村田浩明監督は「まずはこの場をお借りして、学校の関係者の皆様、そして横浜高校野球部OB会の皆様、そして保護者の皆様、選手、家族、横浜高校の野球部を支えてくれた方々がいたからこそ、今このような結果を 収めることができました。本当にありがとうございます」と感謝。最後はエース左腕・奥村が救援し、1点差を逃げ切った展開に「日頃の練習、そして日頃の生活からですね。ずっと本人には言ってました。織田が先発という機会が多くて、奥村も投げたいという気持ちをすごく持っている選手なので、投げたいという気持ちがですね、1球に乗り移ったかなというところで、本当に価値ある1球を投げてくれたと思います」と称賛した。
「本当に苦しかったです。ですけども、乗り越えられない人には試練を与えられないというような話をですね、恩師の渡辺監督さんからいただきまして、何がなんでもこの苦しい思いを乗り越えてやるんだというところで、たくさんの支えてくださる方々がいたからこそ今の私がいると思ってます」と村田監督。新たな横浜の黄金時代到来を予感させる戦いぶりだった。