千葉ロッテマリーンズは25日、Visual Bank株式会社傘下の株式会社アマナイメージズと11月18日に業務提携契約を締結したと発表した。マリーンズが著作権を有するプロ野球試合映像などの1500以上のコンテンツを、アマナイメージズのAI学習用データセット開発サービス「Qlean Dataset(キュリンデータセット)」を通じ、主にAI開発企業に対して販売を開始する。
アマナイメージズの「Qlean Dataset」は、ビジュアル素材を中心に著作権や肖像権などに配慮した「権利クリアなデータ素材」をAI・ソフトウェア開発などの業界に提供し、各種素材の権利者に対価還元を行うプラットフォーム。国内最大級の規模を誇る「権利許諾済みデータベース」と「利用に応じて対価を権利者に還元する仕組み」を基盤として、高品質で権利クリアなデータを各業界に提供している。
アマナイメージズの望月逸平代表取締役CEOは球団広報を通じ、「日本として、世の中に存在する貴重なクローズド・データをいかに活用していくかが課題になっています。千葉ロッテマリーンズ様の有する貴重な素材を『Qlean Dataset」を通じてAI開発現場に届けることで、新たなテクノロジーやユースケースが創出される一助になることを目指します。Visual Bankグループは、今後も適切な権利処理・用途管理・対価還元のもと、AI学習用途でのクローズド・データの利活用を推進し、安心・安全なAI開発を裏側から支援していきます」とコメント。
一方、球団の担当者は「これまで球団として自社が著作権を保有している過去の映像・写真資産について、メディア向け二次使用許諾以外に十分な利活用ができていませんでした。今回アマナイメージズ様と業務提携させていただいたことで、球団が著作権を有するデータ資産が有効に活用されていけばと思います」とコメントしている。