日本テレビの定例社長会見が25日、東京・汐留の同局で行われ、14日に亡くなった俳優の火野正平(ひの・しょうへい、本名二瓶康一=にへい・こういち)さん(享年75)を追悼した。
火野さんは1949年5月30日生まれ、東京都出身。12歳の頃から劇団に所属し、62年にフジテレビ系「少年探偵団」でデビュー。73年のNHK大河ドラマ「国盗り物語」の羽柴秀吉役が当たり役となりブレーク。その後多くの時代劇、映画で活躍した。
同局では1975年スタート「前略おふくろ様」、81年「あこがれベビー」、85年の「年末時代劇スペシャル 忠臣蔵」、2018年「anone」などに出演した。また、23年のジブリ映画「君たちはどう生きるか」で声優を務めた。
石澤顕社長は「味わい深い俳優さんだったと思います。火曜サスペンス劇場をはじめ本当に多くの作品にご出演いただいた」としのんだ。映画「君たちはどう生きるか」では大伯父の声を務めた。「大変味のある素晴らしい声。声だけでも感動を伝えることのできるマルチなタレントさんだったと思う。日本テレビとして改めて感謝とお悔やみを申し上げます」と追悼した。
77年からは歌手としても活動。2011年からは、日本全国を自転車で巡るNHK BSプレミアム「にっぽん縦断 こころ旅」で旅人を務めるなどマルチに活躍した。私生活では“元祖プレイボーイ”として数多くの浮名を流した。