タレント上沼恵美子(69)が25日、ABCラジオ「上沼恵美子のこころ晴天」で、MCの両巨頭として関西のバラエティー番組をともにけん引した故やきしたかじんさんとの思い出を語った。
京都に2人で飲みに行ったことがあると明かした上沼は「2人やで!?」と強調。「お正月に特番を2人で司会したんですよ。収録が物凄い面白かったの。めったにないけど、珍しく自分でもウキウキする良い番組撮れたなあ、と思った。で、たかじんさんに電話したら向こうは飲んでだいぶでき上がってて。“行きますわ”って言うたら“京都やで?”と。タクシー飛ばして行った」と、当時関西の“視聴率モンスター”だった2人の飲み会が実現。夜な夜なサシ飲みしたという。
たかじんさん行きつけのワインバーで、隣接する部屋にはステージが。「そこでたかじんさん、客は私だけで20曲ぐらい歌った。つらかった~、20曲やで?まあ上手やからええねんけど」と笑った。
共演した正月特番について、「楽しかったなあ…さすがやなあ!と思いました。たかじんさんの力を見ました」と称えた。「向こうも“恵美ちゃんの力見た”って言うてくれましたけど。あんな番組よくやっといてくれたなあと思って。良かったよ。あんな早く死んじゃうから…もう機会がない」としみじみ語った。
関西で冠番組を多数抱えていた時代には、「たかじんさんとか私はトゲトゲ…ハリネズミみたいなタレントやった」と、同じようなキャラだったと苦笑い。「たかんじんさんはトガッてるけどうまい。持って行き方がうまいんですよ、感動するわ。面倒見もいいし、冷蔵庫の中ひとつにしてもキレイにしてはるしね…意外でしょ」とその人柄をしのんだ。
シャンプーハット・てつじも「共演者を仲間やと思ってくれはる」とたかじんさんの魅力を振り返った。北新地の店で飲んでいると、別の店で飲んでいたたかじんさんにそれが伝わり、てつじがいる店に登場。「歌うたって、なぜかお尻出して盛り上げるだけ盛り上げて帰って行きはったんですよ」と回顧。「何やったんやろな、言うて。最後会計の時に“たかじんさんが済ませてます”って言われた」と話すと、上沼は「かっこええ!」と声を上げた。
「ただただお金を払いに来てくれたんやと思うんです。そこにおふざけも入れてくれて…」とたかじんさんの粋なふるまいに、てつじは感謝しきりだった。