前川が25年2月に移転する新ファーム施設を「寝るだけ」の場所にすることを誓った。25日、現寮生の18選手が、建設中のゼロカーボンベースボールパークを視察。甲子園と同じ広さというグラウンド内を見学しながら、前川は決意を固めた。
「たくさん練習できそうな環境ですけど、ここは寝るだけの場所にしないといけないですね」
現在の鳴尾浜に比べて、全ての面でスケールアップする新施設。まだ建設途上ながら、天井の高い室内練習場や、広い寮内に目を輝かせた。鍛錬にはもってこいの環境だろう。しかし、ここで長い時間を過ごすつもりはない。「いい意味で、お世話になりすぎないようにしないと。新築なので部屋はきれいに使いたいですけどね」。今季1軍完走を果たした男の“職場”は、来季も年間を通じて甲子園だ。