大相撲九州場所が24日に千秋楽を迎えた。27日には来年初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議が開かれ、来月23日に正式に発表される。
三役は、勝ち越した西関脇の大栄翔(31=追手風部屋)と東小結の若元春(31=荒汐部屋)が来場所の両関脇。平幕上位で2桁勝利を挙げた若隆景(29=荒汐部屋)と阿炎(30=錣山部屋)の2人がそれぞれ小結に再昇進することが予想される。若隆景は右膝前十字靱帯断裂の大ケガによる幕下転落を経て再び幕内に戻った名古屋場所から3場所連続の2桁勝利で番付を戻してきた。三役復帰を果たせば、2023年夏場所以来10場所ぶりの返り咲き。そして10場所ぶりに兄弟同時三役が復活する。
幕内と十両の入れ替えは、最大で6人。幕内から佐田の海(西12枚目、4勝11敗)、竜電(東13枚目、4勝11敗)、獅司(東16枚目、5勝10敗)、朝紅龍(東17枚目、6勝9敗)、武将山(西17枚目、3勝8敗4休)の5人が十両転落を余儀なくされる成績となっており、十両からは北の若(東筆頭、9勝6敗)、金峰山(西筆頭、12勝3敗)、輝(東2枚目、9勝6敗)、伯桜鵬(西2枚目、10勝5敗)、玉正鳳(東4枚目、10勝5敗)の5人の昇進が有力視される。玉正鳳(31=片男波部屋)は新入幕、伯桜鵬(21=伊勢ケ浜部屋)は8場所ぶりの再入幕となる。
残る1枠は、西前頭15枚目で6勝9敗の時疾風と西十両6枚目で10勝5敗の紫雷の比較。どちらが幕内に残留または昇進するかは微妙な状況だが、紫雷(32=木瀬部屋)が新入幕を果たせば初土俵から所要64場所で学生出身として歴代1位のスロー記録となる。