女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は今月24日、第45話が放送された。話題のシーンを振り返る。
<※以下、ネタバレ有>
「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となった。
第45話は「はばたき」。寛仁2年(1018年)、藤原道長(柄本佑)が「望月の歌」を詠んだ宴の翌日。その意味について、四納言が語り合う。
藤原斉信(金田哲)「昨夜の道長の歌だが、あれは何だったのだ」。
源俊賢(本田大輔)「この世をば…。栄華を極めた今を、謳い上げておられるのでありましょう。何もかも、思いのままであると」。
藤原公任(町田啓太)「今宵はまことによい夜であるなぁ、くらいの軽い気持ちではないのか。道長は皆の前で奢った歌を披露するような人となりではない」。
藤原行成(渡辺大知)は「私もそう思います。月は后を表しますゆえ、3人の后は望月のように欠けていない、よい夜だ、ということだと思いました」。
斉信「そうかなぁ」
「望月の歌」が後世に伝わるのは、藤原実資が日記「小右記」に書き残したため。今作は第36話(9月22日)、藤原彰子(見上愛)が待望の皇子・敦成(あつひら)親王を産んだ時、まひろが詠んだ「めずらしき 光さしそう 盃は もちながらこそ 千代もめぐらめ」への返歌として描かれた。
SNS上には「望月の歌に様々な解釈があることを、四納言の雑談にぶち込んでる脚本、巧みだなぁ。斉信が首を傾げていたのは、さらに裏の意味も感じ取っていたとか?」「斉信卿→そうかなぁ(恋心、勘づいている?)」「斉信“いや、なーんかある、あれは…”鋭いw」「千年後の今も素敵な謎」「考察している四納言。あまりにも千年後の我々すぎるし、千年間考察されてきたけど、結局分からんかったやつ」などの声。反響を呼んだ。
次回は第46話「刀伊の入寇」(12月1日)が放送される。