日本ハムの二刀流左腕・矢沢宏太投手(24)が26日、北広島市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季年俸1500万円からアップ提示を受けてサイン。「(年俸を)少し上げてもらいました。(球団から)1年間頑張ったと言ってもらえたのでうれしかった」と振り返った。
新庄監督は10月のドラフト会議後に「矢沢君も(来季は)3年目。(投打の)どっちがいいか、はっきりさせるのも監督の役目」と二刀流封印の可能性について言及していたが、矢沢は球団との交渉の場で投打のどちらかに絞る話し合いはしなかったと言い、「球団としても、元々そういう考えはないと思う。僕の(力を)最大限発揮できるようにやっていく。栗山(CBO)さんにも“やめるのは簡単だから”と言っていただいているので」と来季も二刀流継続を宣言した。
今季は投手として6月7日のヤクルト戦で救援登板し、プロ初勝利を挙げるなど17試合に登板して1勝2敗、防御率4・05。一方、打者では28試合に出場して18打数2安打、0本塁打と振るわなかった。秋季キャンプでは野手に専念し、外野守備を中心に練習を実施。来季は野手としての目標に「100安打」を掲げ「コーチからも外野手として勝負しようと話してもらっている。開幕スタメンでいくことをを第1の目標としてやりたい」と意気込んだ。