今月24日に自身のYouTubeで楽天からの退団を表明した田中将大投手(36)が26日、本拠の楽天モバイルパークで取材に応じた。
今オフの球団との交渉は「実質1回ですね」とした上で「15分くらい話した」と明かした。また「協議は1回ですね。1回ですし、石井(一久)さんとお会いしたのは、その1回だけですね。球団に自由契約の意思を伝えた時はいらっしゃいませんでした」と明かした。
その中で球団から減額制限を大幅に超える金額を提示された際の印象として「結果が出なければ下がる。ダメだと思われればカットされる」と理解を示しつつ、「提示を受けた時に個人的にはもう期待はされていないんだな。最適な言葉がなかなか思い浮かばないですけど、これはもうちょっと出て新しいところでやる、求められているところでやるのが自分にとって一番」と決断したという。さらに「それがもう評価だと思う。オファーをいただいたっていう事実はありますけど、個人的にはもう実質、居場所はないんじゃないかっていうぐらいの。直接そんなことは言いませんよ。言わないですけど、受け取る側としてはそう受け取りました」と本音を吐露した。
年俸についても「お金だなんだっていう論調も流れていますけど、1つ思い出していただきたいのは、そもそも21年、イーグルスに戻ってくるタイミングの時に、それ以上のオファーを蹴って戻ってきている。イーグルスから出されたオファーよりも上のオファーは事実としてあった」と大リーグ球団から楽天以上のオファーがあった中で楽天を選んで日本でのプレーを選んだことを強調。その上で「そこをもう一度思い出していただきたいなっていうところあります。とにかく期待をかけてもらって、やりがいを感じるところでやりたいっていうのが一番です」と話した。
田中将は去就についてYouTubeで「来季はどこでプレーするか、まだ何も分からない状態。今の自分はいいコンディションで、いいトレーニングを積むことができています。もう来季に向けてもスタートしていますし、来季、今年投げられなかった分、さらにしっかりと投げて戦っていきたいなという風に思っているので、引き続きしっかりと準備をして、オフシーズン過ごそうかなという風に思っています」と話していた。