オリックス・富山凌雅投手が26日、大阪・舞洲の球団施設で契約更改に臨み、今季年俸1600万円から200万円ダウンの1400万円でサインした。(金額はいずれも推定)
22年10月に左肘のトミー・ジョン手術(内側側副じん帯再建術)を受け、育成契約を経て今年3月に支配下に復帰。16試合に登板し、0勝0敗3ホールド、防御率3・27だった。
当初はよりダウン幅が多い額を提示されたが、話し合いの末に故障明けを考慮されて減額幅が少し減ったという。
「いい日、悪い日の差が激しくて、自分自身ちょっといらつく場面もあって。いい場面もあったんですけど、どっちかというと悔しいシーズンになった」と今季を振り返った富山は、減俸について「僕が活躍できていないんで、仕方ないこと。そこはしっかり(条件を)飲んで、その代わり“来年活躍したら、倍以上上げて下さい”って言いました」と来季の巻き返しを誓った。
岸田新監督の就任には「マモさんが選手の頃からもやっているので、どういう人かは僕自身分かっていると思う。やることをやって、男前なんですけどもっと男前にしたい」と力を込めた。
オフは自ら志願して、同じ救援左腕の山田と熊本での合同自主トレを予定。「中継ぎの左は僕と山田さんしかいない。今年は山田さんに頑張ってもらったんで、来年は僕が山田さんを楽させる意味でしっかり投げて、また50登板いけるように。山田さんの後を継げるのは僕しかいない」と、今季50試合登板で防御率2・08と奮闘した先輩左腕の背中を追う。