浦和のMF宇賀神友弥(36)が26日、さいたま市内で引退会見を行った。
ユニホーム姿で会見場に登場。「なかなか引退会見でユニホーム姿は見ないと思うが、僕自身15年前、浦和レッズに入団することが決まったときも、この場でユニホーム姿で入団会見をさせていただいたので、終わるときもユニホーム姿で終わりたい。そして今シーズンまだ終わっていないので、そういう気持ちも含めてスーツではなく、ユニホーム姿で会見したいと思う」とあいさつした。
引退を決断するに至った理由として「今シーズン浦和に戻ってくることになって最初の会見で引退しに来たわけではないということを言った。シーズンが進むにつれて自分の立ち位置、立場というものが分かってくる中でも、とにかく試合に出るために毎日全力でやり続けてきた。試合に絡めない、全く監督の構想に入っていないと分かりながら練習するのは、かなり厳しいという話を堀之内さんとしていた。2週間前ぐらいにチームとも話をしていく中で、来シーズン以降、このクラブの力になれるのかどうか、悩んでいるという話をしたときに、選手としてはもうここまでじゃないかという話をされた。浦和の力になれないのであれば、ここで終わるべきだと思って決断した」と明かした。
宇賀神は浦和の下部組織から流通経大を経て10年にトップチームに加入。17年ACL制覇や2度の天皇杯優勝に貢献した。強い浦和愛と反骨心を持ち、契約満了を通達された直後の21年12月天皇杯準決勝では意地の先制弾を決めた。昨季はJ3岐阜で34試合1得点とフル回転し、今季から浦和に復帰。6月の磐田戦で復帰後初めてリーグ戦に出場し、浦和での公式戦400試合出場を果たした。日本代表では1試合に出場した。