男子ゴルフの今季最終戦日本シリーズJTカップは28日から4日間、東京都稲城市の東京よみうりCC(7002ヤード。パー70)で開催される。
初の賞金王を狙う賞金ランク1位の平田憲聖(ELECOM)は26日、イン9ホールを回って調整した。
この日、24歳の誕生日を迎えた平田は「普通に生活していると、自分が誕生日だということを忘れちゃう」と苦笑いを浮かべてから「良い1週間にしたいと思っている」とうなずいた。
7月の長嶋茂雄招待セガサミーカップで今季初勝利。9月にはフジサンケイ・クラシック、シンハンドンヘ・オープンで2週連続優勝。1試合を挟んでパナソニック・オープンも制し1カ月で3勝の快進撃。積み上げた獲得賞金は約1億1244万円で賞金ランク1位を守っているものの、ランク6位の石川遼まで逆転の可能性があり、賞金王争いは大混戦となっている。
プレッシャーもかかっているはずだが、平田は「ここ数週間のトーナメントの中では一番楽しみ。この位置を楽しみながらゴルフができそう。あと1試合で決まる。もうやるしかない」と穏やかな表情だった。
日本シリーズは2年連続2度目の出場。昨年は10位に入った。東京よみうりCCについては「飛ばせば良いというコースではない。グリーンの傾斜も強いので難しいけど、自分に向いているコースかなと思う」と相性の良さを感じている。
10月以降は優勝争いに絡めていないが、前週のカシオワールドオープンで16位に入り好感触を得た。「賞金王にというよりは、この大会で上位に入ること、優勝争いすることがそこにつながる。そこを意識してやりたい」。全てが決まる最終戦も平常心で臨む。