弁護士の菊地幸夫氏が26日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、兵庫県の斎藤元彦知事が知事選での公職選挙法違反の疑いが指摘されている問題で、PR会社の対応に言及した。
知事選で斎藤氏を支援したPR会社の社長が、文章や写真などを公開するサービス「note」上で、同氏の選挙戦でSNS戦略を提案。「広報全般を任された」などとつづった。公選法では選挙活動で報酬を支払える対象は事務員や車上運動員、手話通訳者らに限定されている。斎藤氏は25日、全国知事会後に記者団に対し「私としては、公職選挙法に違反する可能性はないと認識しています」と疑いを否定。PR会社へは「製作費として70万円ほど支払っています」と述べ、同社スタッフによる選挙運動の手伝いについて「ボランティアとして個人で参加されたと認識している」とした。同氏の弁護士は、PR会社に依頼したのはポスター等の作成など5名目だとしている。
社長は投稿の中で、同社が選挙戦で果たした役割などを詳細にわたり記していたが、疑惑が明るみに出た後、文言を削除したり、一部修正などをしている。
これについて、菊地氏は「そういう文章を一部削除し始めましたよね。一部削除されている」と指摘。「それを捜査機関が見ると、“証拠を取捨選択というか、一部証拠を整理し始めたな”と。そうすると、これは早く捜査に着手しないといけないですね」と、捜査機関側の心象を推察。PR会社側は現時点で会見や取材に応じておらず、「そんなあらぬ疑いを持たれちゃう可能性もありますので、説明なり何なりをきちっとなさった方がよろしいんじゃないかと思いますね」と私見を語った。