プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD」が26日、都内で行われ、今季の最優秀選手賞(MVP)にセ・リーグは巨人の菅野智久投手(35)、パ・リーグはソフトバンクの近藤健介(31)が選ばれた。菅野は4年ぶり3度目で、近藤は初受賞。
栄冠に輝いた菅野は、投票総数302票中、253票を獲得。壇上で「今回で3回目の受賞ですが、今回が一番うれしいです。今年は監督も変わって、一緒に現役時代にプレーした阿部監督のもとで何とか優勝したいと思って臨んだシーズンだったので、その中心にいられて本当にうれしい。この喜びを自分自身の次へのステップアップにしていきたい」と喜びを語った。
投票総数259票中、158票を獲得した近藤は「僕がこのアワードに初めて参加したのが2018年。その時に丸さんと山川さんがこの賞をもらっていて、いつかこの賞を獲りたいと思って頑張ってきた。この賞を獲ったからには責任も伴ってくると思うので、より精進して来シーズンも臨みたい」と笑みをこぼした。
菅野は最多勝と最高勝率の投手2冠、三井ゴールデン・グラブ賞、ベストナイン、最優秀バッテリー賞と合わせて“6冠”制覇となった。今季15勝3敗、防御率1.67の活躍でチーム4年ぶりのリーグ優勝に貢献。海外FA権を行使してメジャー移籍を目指している。
一方の近藤は、今季は打率.314で初の首位打者に輝き、2年連続最高出塁率と合わせ打者2冠。ベストナインも受賞するなど、チーム4年ぶりのリーグ優勝の原動力となった。