元K―1ウェルター級王者の野杁正明(31=team VASILEUS)と元K―1女子フライ級王者のKANA(32)が、26日都内で合同公開練習を行い、豪華なマススパーリングが実現した。
12月20日にタイ・バンコクで開催される「ONEフライデーファイツ92」に出場する両者。
2人とも空手出身で野杁は愛知県出身、KANAは三重県出身ということで同じ大会に出場していたため、学年は1つ違いだが小学生時代から知る仲だという。しかし一緒に練習することは、この日が初めてだった。両者のミット打ち終了後に、元K―1王者同士のパンチのみの豪華なマススパーリングが実現した。
世界の舞台で同じ大会に出場することについて野杁は「日本から世界に挑戦していく選手の1人としてみんなで日本代表して、世界に挑戦していく仲間が増えたんで率直に嬉しいです」とコメントした。KANAは「小学校の頃に初めて会って、そこからお互い30歳超えて、同じ競技で会えるっていうのはめちゃくちゃ嬉しいし、本当に奇跡的なことだと思う」と感慨深さを口にした。「上を目指してやってる仲間の1人でもあるんで、素直に嬉しい」とつづけた。
まだ当日の試合順は未定ながらも野杁は「今まで同じ大会に出る時は、僕の試合の方が先だったことが多くて、今回もKO勝ちしてKANAちゃんにプレッシャーをかけたい」と微笑むと、KANAは「野杁くんはいつもいい勝ち方をして、ありえないプレッシャーをかけられてた」と苦笑した。
その上で「野杁くんといえば、みんなが引くくらいの一撃KOで、ONEでも通用するはず。試合順はまだ分からないけど、2人でKO勝ちできたらめちゃくちゃ最高なので、それを目指したい」と2人での勝利を誓った。