元K―1ウェルター級王者の野杁正明(31=team VASILEUS)が、26日都内で公開練習を行い、12月20日にタイ・バンコクで開催される「ONEフライデーファイツ92」に向けて意気込みを語った。
再び世界の頂へ“日本の怪物”の挑戦が始まる。この日の公開練習では、3分1Rミット打ちで強烈なパンチやキックを披露した。
今年3月26日付けでKー1と契約満了し、4月にONEと独占複数試合契約を締結したことが発表。ONE初戦となった6月の「ONE167」ではタイの強豪であるシッティチャイ・シッソンピーノンと対戦が、終始相手のテクニックに苦戦して判定負けを喫してONEデビュー戦で黒星を喫した。「全てが良い経験になった」と回顧した。
その中でONEでの戦い方についても「ラウンドマストなので、1ラウンドから絶対取らなきゃいけないです。そういったことをわかった上で、前回も試合してたんですけど、相手の上手さもあって攻めづらさがあった。そういうところも含めて戦い方を変えるじゃないですけど、KO狙いに行くスタイルはもちろん変えるつもりもないです。そこを変えたら僕の良さはないと思っているので、KOは最低条件。フルラウンド戦うにしても、ちゃんと勝ち切るじゃないですけど、ポイントを取れる戦い方を練習してるんで、そこを次は見せれるんじゃないかなと思います」と反省を生かした練習できていると明かした。
再起戦は本来、ONE初参戦のユセフ・シャルキ(ベルギー)と対戦予定だったが、リウ・メンヤン(中国)に対戦相手変更になった。「体も頑丈な何でもできる“ザ・中国人”」と相手の印象を語った。
野杁自身、試合していない期間も含めて23年7月以来、白星から遠ざかっている。「自分はまだまだこんなもんじゃない。しっかり僕の強さを改めて証明しないといけない。ONE初勝利と1年5カ月ぶりの勝利を自分の力で勝ち取りたい」と意気込んだ。
《トレーナーも驚き!強烈な三日月蹴りで新品のプロテクターをわずか4カ月で破壊》公開練習後に渡辺雅和トレーナーが着用していたプロテクターのボディーの部分に穴が空いていた。これは練習中に野杁の強烈な三日月蹴りで貫通したものだという。渡辺トレーナーは「本来は1年ぐらい持つプロテクターなんですけど…貫通は初めてですね」と驚きの表情を見せていた。
《息子の金メダルに刺激!息子から愛のメッセージ「次はパパの番だね」》野杁は自身のインスタグラムで息子がサッカーの大会で大活躍した様子を投稿していた。サッカーの大会前に息子には「まだサッカーを始めて1年も経ってないんですけど、3位まで入ってメダルもらえたらいいね」と伝えていたという。結果はまさかの8試合フル出場で4得点の大活躍でチームを優勝に貢献したようだ。息子からは「次はパパの番だね!」と愛のあるメッセージをもらったことが、今回の試合のモチベーションにもつながっていると明かした。「前回負けた時は“何で負けたの…?”と泣かれました。“世界一強いパパがいい!”と言うので、それを証明しないといけない」と家族のために勝たなければいけない一戦となった。