新横浜プリンスホテルが誇る「映えスポット」のクリスマスツリーが小さく見えた。日本ハム2位指名の東海大相模・藤田琉生投手（18）が26日、横浜市内で交渉し、契約金6000万円、年俸770万円で仮契約を結んだ。リリースのポーズを取るとツリーの頂点に届きそうになった1メートル98の左腕は「大きな金額をもらえるので実感が出ました」と笑った。
野球人生は3カ月で激変した。今春から解禁となった2段モーションに変更したことで、夏前に平均球速が約5キロもアップし、最速は150キロに到達。今夏の甲子園出場に導き、高校日本代表にも選出され、大渕隆スカウト部長は「まさにシンデレラボーイ。6月からの3カ月であっという間にジャパンに入った」と振り返った。
日本ハムにはダルビッシュ、大谷ら長身投手を育成してきたノウハウ、実績がある。メジャー移籍を目指す東海大相模OBの中日・小笠原の姿をきっかけにプロを目指すようになった藤田。「将来的には海外挑戦をしてみたいです」とした上で、「まずは目の前のことをしっかりやる。（阪神2位の）今朝丸には負けない」と表情を引き締めた。サンタクロースのように多くの勝ち星をチームとファンにプレゼントした後、海を渡るビッグドリームに挑戦する。（柳内 遼平）