日本ハムの野村佑希内野手(24)が26日、「2024応援大使プロジェクト」で今川優馬外野手(27)と本別町立本別中央小と浦幌町立浦幌小を訪問した。来年3月28日の開幕戦は敵地での西武戦。くしくも野村がプロ初出場したのも同じ敵地での開幕西武戦で、4年前は開幕3連戦で計10打数無安打に終わっただけに雪辱を誓った。
コロナ禍で開幕が遅れた20年6月19日の敵地での開幕西武戦。高卒2年目だった野村は「8番・三塁」で1軍デビューを果たしたが、開幕3連戦は計10打数無安打と1軍の壁に阻まれた。再び巡ってくる来季、西武との敵地開幕戦で雪辱を誓った。
「どういう形でも出た時に良いパフォーマンスができる準備をできれば」
4年前、10代野手のデビュー戦が開幕スタメンというのはチームでは13年大谷以来の快挙だった。野村は「あの時は全然ですよ。10タコくらいして抹消かなと思った」と振り返る。しかし、開幕2カード目の楽天戦でプロ初安打を含む3安打。デビュー戦での苦い経験を乗り越えたからこそ今がある。
開幕戦は2年連続2桁勝利の今井が相手だ。野村は「本当に球が速いし、スタミナも最後まで落ちない」と称賛したが、通算成績は14打数4安打の打率・286と悪くない。今季も4月5日の対戦で、2点を追う7回に同点の口火を切る右中間二塁打を放つなど、打つイメージはある。
この日は今川とともに小学校を訪問。今季打率・210、2本塁打に終わった「未完の大砲」は、子供たちと触れ合い、来季への気持ちを新たにした。「本当にやらないといけない年。結果を残して、最終的に外せない選手になれれば」。野村の逆襲は4年前の雪辱から始まる。(清藤 駿太)