NHKは27日、2025年度後期の連続テレビ小説「ばけばけ」の出演者発表会見を行い、ヒロイン・松野トキの夫で、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)がモデルとなったヘブン役を発表した。イギリス出身の33歳、トミー・バストウが務める。制作統括・橋爪國臣氏が起用の意図を明かした。
朝ドラ通算113作目の同作は、「怪談」などを記した明治時代のアイルランド人英語教師ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻・小泉セツをモデルに、夫婦の絆を描く。原作はなく、フィクションとして再構成。脚本はNHKドラマ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」などを手掛けたふじきみつ彦氏。撮影は島根・松江で来春開始する予定。
トミーは、海外からも1521人が応募した計1767人の応募者の中から、オーディションで選ばれた。1991年8月26日うまれ、イギリス出身の33歳。07年、ロックバンド「FranKo」を結成し、リードボーカルとして現在も活動中。2024年エミー賞受賞ドラマ「SHOGUN 将軍」にて、マルティン・アルヴィト司祭役を演じ、注目される。10年間ほど日本語を学んでおり、日本語が堪能だ。
ヒロインは、2892人が応募したオーディションを勝ち抜いた女優・高石あかり(21)。夫婦役ともに連続テレビ小説の出演は初となる。
制作統括・橋爪國臣氏は、高石の起用について「知名度に関しては、ほとんど気にしていなかった。一番素晴らしいと思う人を純粋に選んだ」と説明していた。
トミーの起用については「トミーさんは私たちが探し続けていたヘブンさんそのもの、いや、想像を超えてヘブンさんです。オーディションの現場にいたみんなが彼に惚れていました。偏屈さとチャーミングさを併せ持つヘブンさんを見事に作り出してくれていました」とべた褒めした。