お笑いコンビ「麒麟」田村裕(45)が27日放送の文化放送「くにまる食堂」(月~木曜前9・00)にゲスト出演。自著となる「ホームレスパパ、格差を乗り越える 何も変わらなかったから考え方を変えた」(KADOKAWA)について言及した。
発売の経緯については「オファーをいただいたからです」と笑わせつつ「インスタライブでいろいろしゃべっている中で、僕はそんなにしゃべる方がうまい方じゃないのでいろいろ話術に困る。トークテーマの中で自分の興味がある子育てとか、啓発というか一緒にみんなで人生楽しみましょうっていう。下を見ていてもしょうがないから上を向いていきましょうっていうことを言っていた。面白い(お笑いの)話よりもそっちの話の方が反響が大きくて、そういう話が増えていってインスタの投稿にもみんなを勇気づけるひと言みたいなのをアップしてたんですよ。(相方の)川島(明)からは“教祖様みたいになってるから気をつけや”ってくぎを刺されながら。反響がゼロじゃなく止まれなくて、やり続けた結果。相談事がDMできたりとかして、そんなのが増えてきた結果本を出せるんじゃないかなっていうことで」と説明した。
講演活動も増えているそうで、小学生や大学生、企業向けとさまざまな年代向けの講演を行っているという。「僕が芸人を今も続けられている理由がいくつかあって、その大きな気づきを話したり。各所でテーマを変えてしゃべらせてもらっております」と説明した。
著書は幼少期のホームレス経験を経て得た人生観を育児、夫婦、人生、芸人の4つの章にテーマ分けされているという。著書の中では夫婦円満の秘けつも紹介。結婚13年目という田村は、出版前に妻に確認したところ「めちゃくちゃ嫌な顔をしていました。いいよ、いいよって言ってくれるんですけど嫌そうな顔をしていましたね」と笑った。
コミュニケーションが減っている夫婦に対し「試してほしい」と提案したのがハグだった。「やっぱりスキンシップって図るべきやと思っていて、ハグなんて無料じゃないですか。お金をかけずにコミュニケーションを取れるので、やっちゃえばいいのになと思っている」と自身の考えを示した。
普段ハグをしない夫婦に対し「照れるんですよ。(普段していないと)ハグしようやと言っても絶対に断られる。いきなり何も考えずに手を広げてハグしにいく」とアドバイス。パートナーに驚かれても「そこから会話が生まれるじゃないですか。“何なん、急に”って言われても“急に愛おしくなって”と言えば、“この人、私のこと改めて見直してくれてるの”ってドキドキするし、いい会話が生まれるじゃないですか」と話した。
パートナーに拒否された場合として「照れ隠しで“せっかくハグしようと思ったのに”みたいなことを言ってしまうと余計に距離が開いてしまうので、気をつけてほしいのが“そうやんな、急にしたらびっくりするよな。なんか愛おしくてしたかった”って突っぱねない。優しく、かわいく最後まで言うのがポイント」と助言した。
文化放送の坂口愛美アナウンサーから自身のハグの頻度について問われた田村は「毎日ではないです」と苦笑い。その後「坂口さんは?」と急に振ると、坂口アナは「私は相手がいないんで。聞かないでください」と怒られ、田村は「あっ、そうなんですか…」と気まずそうに苦笑いしていた。