鹿島は27日、敵地C大阪戦(30日、ヨドコウ)に向けて鹿嶋市内で全体練習を行った。紅白戦の終盤では、今季ボランチに転向したMF知念慶(29)がFW鈴木優磨(28)と2トップを組んでプレー。昨季まで“本職”だった場所でストライカーらしさを見せ、鈴木のパスから鋭いシュートでゴールネットを揺らす場面もあった。
中後雅喜監督からは「得点が欲しい最後の方だけしか考えてない」と試合終盤のオプションであることを伝えられたといい、「得点が欲しい時は、ボランチから自分が上がっていく場面は多い。そこまで大きくは変わらない。より少し前めになる」と冷静に受け止めた。
中後監督就任後の4試合のうち、3試合がスコアレスドロー。攻撃陣は台所事情が苦しいだけに、知念のFW起用は切り札になり得る。
コンバートされた中盤で新境地を開いたデュエル王は「ゴール前で少し足りない部分もある。そこは今の課題。もし自分にチャンスがあれば取りたい」と得点への意欲を口にした。