日本相撲協会は27日、西三段目24枚目の早南嶺(はやなみ、26=武蔵川部屋)ら九州場所限りで引退した力士8人を発表した。
佐渡ケ嶽部屋からは、西三段目64枚目の琴砲(ことおおづつ、27)と東序二段62枚目の琴隆成(28)が引退。琴砲は激しい突き押しを武器に幕下8枚目まで番付を上げたこともある実力者で、今年の名古屋場所を最後に休場が続いていた。佐賀県出身の琴隆成は、中学卒業後に入門してから約13年間の力士人生に終止符。ご当所の九州で臨んだ最後の場所は4勝3敗と勝ち越した。
西序ノ口13枚目の大志山(19=立浪部屋)は昨年九州場所で初土俵。埼玉・花咲徳栄高野球部出身という異色の経歴で話題を呼んだが、序二段で7戦全敗だった名古屋場所を最後に休場が続いて土俵を去ることとなった。
番付外の錦織(18=伊勢ケ浜部屋)は、一昨年の春場所で宮城野部屋から初土俵。相撲未経験からのスタートで稽古に励んだが、昨年夏場所の序二段62枚目が最高位で土俵人生を終えた。今年4月付で伊勢ケ浜部屋に転籍した“旧宮城野勢”では、宝香鵬、大谷、千鵬、竹丸、絢雄、高馬鵬に続いて計7人目の引退力士となった。
引退を発表した力士は以下の8人。
▽三段目
早南嶺(26=武蔵川部屋)、琴砲(27=佐渡ケ嶽部屋)、千代烈士(21=九重部屋)
▽序二段
大翔成(25=追手風部屋)、琴隆成(28=佐渡ケ嶽部屋)
▽序ノ口
大志山(19=立浪部屋)
▽番付外
煌貴龍(20=立浪部屋)、錦織(18=伊勢ケ浜部屋)