レッドソックス傘下3AウースターからFAとなった上沢直之投手(30)が27日までに公開された元日本ハムの斎藤佑樹氏(36)のYouTubeチャンネル「斎藤佑樹 野球場プロジェクト」に出演。近況や今後について語った。
昨オフ、マイナー契約でレイズに入団。開幕直前にレッドソックスに移籍もメジャー登板は2試合にとどまり、9月中旬に右肘を痛めて途中帰国した。
帰国する時の心境を聞かれ「やっぱり家族に早く会いたいっていう思いしかなかった。改めてシーズン中、家族に助けられてたんだなって。精神的に」と家族のありがたみを痛感したという。
「野球うまくいかないとどうしても球場離れても野球のことばかり考えちゃう。ホテル帰っても常に野球のこと。リフレッシュする方法もなかったので。すごく気持ち的にふさぎこんでた感じはある。想像よりはるかにつらかった。子供や家族に会えないことが。あと、自分が思い描いてたよりもかなり大きくかけ離れた成績になっちゃったんで。そういった面も考えると、悔しかった」と悔しさをにじませた。
一方で「つらいシーズンではあったけど、改めてここから先のオフシーズンで練習ひと踏ん張りしないとこれから先、野球が長くできなくなるタイミングを教えてもらってるんじゃないかなと、神様に」と、野球人生の正念場ととらえている様子。
また、上沢から引退後の生活について「どうですか?自分が思い描いてたより楽しいですか?」と逆質問も。
斎藤氏は「生意気だけれど、上沢に何か伝えられるとするならば、自分が納得いくまでやりきるのすごい大事。僕はそうさせてもらったから。だから新たな人生を全力でスタートできてる」と語った。
メジャー契約の提示を受けながらも、レイズとのマイナー契約を選択した上沢。「買えないものがあるかなって。経験ってやっぱり…やりたいことをやらせてもらってることには感謝しています」。
そうした姿勢に、斎藤氏や、座談会に出席した元日本ハムの新垣勇人氏も「上沢は球団への感謝も、人への感謝もできている。それは快く、いってらっしゃいってファンに言ってもらえるし。凄い」「上沢のこと嫌いな人いないんじゃない?」と称えた。上沢は「そうであってほしい。どうだろう?」と苦笑していた。