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野村修也氏 斎藤知事の“新疑惑”に「何ら法的な問題は生じない」、「悪意に満ちた憶測の域を出ない」

スポニチアネックス 2024年11月28日 8時23分

 弁護士で中大法科大学院教授の野村修也氏が27日までに自身のSNSを更新。兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦知事(47)をめぐる公選法違反の疑いについて言及した。

 知事選で斎藤氏を支援したPR会社「merchu(メルチュ)」の折田楓代表がブログに、選挙期間の「広報全般を任された」などと仕事として請け負ったと取れる文章を投稿。公選法では選挙活動で報酬を支払える対象は事務員や車上運動員、手話通訳者らに限定されている。

 斎藤氏は27日の定例会見で、ブログについて「聞いていないし、内容も知らなかった」と説明。報道陣からは見解を問う質問が相次いだが、これまで通り、ポスターの制作費などで「70万円を支払っただけ。法令に抵触することはなかった」「折田さんはボランティアという認識だった」とした。SNSの戦略について折田氏はブログで詳細に説明しているが、斎藤氏は「自分と陣営で主体的にやっていた」と訴えた。ただ、折田氏が演説の動画撮影をするなど深く関わっていた事例などを挙げられると「代理人に聞いてもらいたい」「法的なことは代理人にお願いしている」と繰り返した。

 代理人の奥見司弁護士が斎藤氏の会見終了後、報道陣への説明の場を設けた。奥見氏によると、選挙のボランティアを探していた斎藤氏が9月下旬、支援者から折田氏を紹介され、同29日にメルチュの事務所を訪問し、ポスターやチラシの制作、SNS運用の話をした。翌日以降、プランと見積書が届き、ポスター制作費などで70万円支払ったという。奥見氏は運動員買収などの公選法違反には当たらないと強調。「ブログはうそか」と問われると「事実と、全く事実でない部分が記載されている。そういう意味では“盛っている”と認識している」と話した。

 野村氏は「斎藤知事の選挙の際にPR会社の社長が、デジタル戦略の企画・運用を任され、それをnoteで自慢しても、選挙期間中のその活動が個人のボランティアで行われたのであれば、何ら法的な問題は生じない。告示前の立候補準備行為だけは有償で請け負えるので、その分について70万円が支払われただけの事案」と持論を展開。

 続く投稿では「公職選挙法上、ボランティアか否かを論じているのは、買収罪が成立するかどうかの話。つまり、働き方の密度は関係なく、報酬が払われたか否かだけの問題。ある人の応援活動がボランティアかどうかは、活動内容や活動時間、選挙カーの上に乗っていたかなどで決まるのではなく、無報酬かどうかで決まる」と自身の見解をつづった。

 野村氏は26日の投稿でも、「適法」だとし、疑惑について「悪意に満ちた憶測の域を出ないだろう」としていた。

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