ドジャースが先発左腕、ブレイク・スネル投手(31)を獲得したことで、パドレスのダルビッシュ有投手(38)に“プレッシャー”がかかると27日(日本時間28日)、米メディアが報じた。
米スポーツメディア「ファンサイデッド」は「ブレイク・スネルがダルビッシュ有とAJ・プレラーにさらなるプレッシャーを与える」と題し、ドジャースのスネル獲得により、パドレスの置かれた状況を説明した。
パドレスはドジャースにとってナ・リーグ西地区最大のライバルで、今季もレギュラーシーズンではドジャースが地区優勝を果たしたもののポストシーズンでは地区シリーズであと一歩のところまで追い詰めた。
ただ、スネルの獲得、大谷の投手復帰などドジャースの戦力を見比べると、パドレスにとって来年はさらに険しい道になると同メディアは指摘。「LA(ドジャース)にリベンジするためにゼネラルマネージャーと特に1人の選手の力が必要になるだろう」とし、ダルビッシュとAJ・プレラーGMの存在が欠かせないとした。
その理由として、ドジャースがスネル獲得後も先発補強の手を緩める気はなく、ロッテからポスティングシステムを使ってメジャー挑戦する佐々木朗希も諦めていないとした。
大谷、山本がいるドジャースが佐々木獲得の最有力と見込まれているが、そこに割り入るとしたら「パドレスだろう」とし、「パドレスには切り札がある。右投手のダルビッシュ有で、佐々木の友人であり師匠でもある」と昨年3月のWBCで佐々木を熱心に指導するなど面倒を見ていたダルビッシュがいるパドレスならばドジャースに対抗できるのではと記した。
10月のドジャースを最も苦しめたのはパドレスだったことから「ナ・リーグの運命はこの争いにかかっていると言っても過言でない」と佐々木の争奪戦が来季のナ・リーグの勢力図を大きく変える可能性があると指摘。「ダルビッシュとAJ・プレラーが(佐々木獲得に)成功すれば、サンディエゴ(パドレス)が来シーズンのドジャースを恐れる理由はない。しかし、実現しなければ窓が閉まる音が聞こえてきそうだ」と佐々木がドジャースに入団すれば、早々とナ・リーグの来季の行方は決まるのではとした。