J1で3位の町田は30日、ホーム最終戦で14位の京都と対戦する。チームは28日に町田市内で非公開練習を行い、練習後に黒田剛監督が取材に応じた。
最終盤を迎えたリーグ戦は2試合を残し、首位の神戸と勝ち点5差。前節FC東京にリーグ戦6試合ぶりの勝利を収め、初昇格優勝に望みをつないだ状態で3週間の中断期間を過ごした。「FC東京戦でやるべきこと、気概を取り戻せた。その勝利が無駄にならないようにと意識させて取り組ませた」。初挑戦シーズンのラストスパートへ、万全の態勢を整えてきた。
逆転優勝には最終節の8日鹿島戦を含め2連勝が最低条件で、神戸と2位広島の結果次第となる。もちろん「可能性がある限りチャレンジしていく」ことが前提ながら、指揮官は「まず一つ勝つことで、ACL出場の可能性が高まる」と次戦の必勝を掲げた。
開幕前に設定した今季目標「5位以上」は、前節終了時に確定した。「満足というわけではないけど最低目標ということで、達成感を持って残り2試合に臨めるのはありがたい」。今節勝てば4位以上、現在4位G大阪が引き分け以下なら3位以上が確定する。J2からの初昇格チームとしては、12年鳥栖の5位を上回る最高順位になる。
神戸が天皇杯を制したことで、24~25年ACLEの日本クラブの成績により今季リーグ戦3位なら25~26年ACLEかACL2、4位でも同ACL2出場権が得られる。「ACLというまた違った楽しみをファン・サポーターに与えられるように」。クラブの新たな一歩となる世界への挑戦権を、まず全力でつかみにいく。
リーグ優勝の行方を左右する神戸のアウェー柏戦は、同時刻の30日午後2時にキックオフ。神戸が勝てば優勝の望みは絶たれるが、相手の戦況は「まだ気にしてやるところではない」。あくまでも目の前の試合に集中する構えを示した。