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千葉経大付の左腕・福井聖理がBC神奈川からあいさつ 指名漏れの悔しさ胸に1年でNPBの世界へ

スポニチアネックス 2024年11月28日 17時43分

 千葉経大付の左腕・福井聖理(きよまさ)投手(3年)は28日、千葉市内の同校でルートインBCリーグの神奈川からあいさつを受けた。今秋はドラフトでの指名漏れを経験したが「1年でNPBの世界に行けるように頑張りたい」と新たな決意を込めた。

 最速143キロの直球とカーブやシンカー、チェンジアップなど多彩な変化球を武器に1年秋から強豪の背番号1を背負った。今夏は優勝候補として臨んだが、4回戦で敗退。それでも、プロ入りを目標に3年間を過ごしてきた左腕は迷いなくプロ志望届を提出した。

 だが、指名されることはなかった。同級生の木下勇人外野手(3年)はソフトバンクから育成1位での指名を受け「悔しかった。木下とは同じプロの世界へ進むが、自分もNPBの世界へ行って活躍したい」とすぐに前を向いた。

 どんな時も逆境に打ち勝ってきた。小3から野球を始めたが「部員が3人しかいなくて1年で解散しました」。高松中で再び野球を始めようと考えていたが、野球部がなく「仕方がなくというか、面白そうだったので」とバレーボール部に入った。だが、野球への気持ちは簡単に忘れられなかった。19年夏に初めて甲子園を訪れ「自分もいつかここで野球をやりたいという気持ちになった」と、年明け2月に成田シニア入り。基本的なルールも分からなかったが、練習後に動画を見たり本を読んだりして頭に叩き込んだ。

 ブランクを埋めるため、一度決めた努力を中学卒業まで続けた。自宅近くにある1周700メートルの公園を毎日6周走り、練習のある週末は3リットル入りの大きな弁当箱に白米を詰めて食べ続け体をつくった。プロ選手も多く輩出する強豪・千葉経大付では1年秋から背番号1を背負うまでに成長。いつだって目の前の壁は自らの努力で越えてきたからこそ「課題もあるが、1年目から先発として活躍したい」と決意は固い。

 最高峰の世界へ堂々と乗り込むため、福井が勝負を懸ける1年がここから始まる。(村井 樹)

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