楽天の伊藤裕季也内野手(28)が28日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、100万円増の1950万円でサインした。(金額は推定)
昨季は87試合に出場し打率・245、5本塁打、16打点をマーク。今季は44試合出場で打率・261ながら2本塁打、10打点と打撃の数字は下がった。本人もダウンを覚悟したが、球団は複数ポジションを守った点、特に内野手登録ながら左翼で21試合守り、失策1に切り抜けたユーティリティーぶりを評価した。
もちろん本人は重圧に感じていた。「1軍のレフトは初めて。(ZOZO)マリンだったら風が凄く吹くとか、ドームも初めてだし、凄く難しかったけど…。ただプロとして言い訳が通用しない、という緊張感は凄くありました」。チャンスが与えられれば、結果を残す。2軍戦で培った技術と経験で乗り越えた。
視線は7年目の来季に向けられている。「いろいろなポジションを守って…。試合に出られなければ意味ないので、とにかく出られるポジションで」と話すと「とにかく出続けること。最低でもキャリアハイ」と鼻息は荒かった。