高卒3年目右腕の日本ハム・柳川大晟投手(21)が28日、北海道北広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1060万円アップの年俸1600万円でサインした。今季は一時、守護神も務めた柳川は、球団に先発挑戦を直訴。開幕ローテーションを狙う。
秘めていた思いがあった。福島に続いて5月に支配下登録を勝ち取った柳川は、今季に8セーブをマークするなど急成長。だが、チームの将来を担う21歳右腕は自身の伸びしろを信じている。
「来年は先発をしたいというのを伝えさせていただきました。中継ぎをやって大変さも感じたが、先発の方が貢献度が絶対大きい。まだ21歳で若いので中継ぎ一本に絞るのは早いと思った」
今季は21試合に登板。守護神・田中正が不調で2軍調整していた期間には新庄監督の抜てきで抑えも務め、8セーブをマークした。一方で先発は、プロ初登板だった5月26日の楽天戦だけ。3回3失点で黒星を喫しており、まだ先発での白星はない。「先発ならまた一からの挑戦になる。いろんな人にアドバイスをもらいながら頑張っていきたい」と重ねた。
私生活での挑戦は、自動車免許取得だ。仮免許まで進んでおり、昇給分で「車は考えています。SUVとか」と想像を膨らませる。来季に向けて新球のチェンジアップの習得にも励み、球速についても「(先発で)平均球速150キロ以上は達成できるようにしたい」と意気込んだ。