お笑いコンビ「なすなかにし」の中西茂樹(47)と那須晃行(43)が、29日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。ブレークするまでの苦しい時代を振り返った。
番組初登場となったなすなかにし。司会の黒柳徹子は「那須さんのお母さまと中西さんのお父さまがきょうだい。だからいとこ同士ってことに」と紹介。結成24年目だとし「ロケのリポートの腕前が評判です」と続けた。
さらに01年に大阪で結成し、08年に東京に進出した同コンビについて「ロケで人気になりブレークするまでに、随分長い道のりがあったと聞いておりますけれども、そうですか」と尋ねると、那須は「そうですね。最初は仕事とかもなかったんで。結構かかりましたね。大阪でやってた時はまだ仕事あったんですけど。東京に出てからは本当に仕事がなくて。結構大変でした」と打ち明けた。
アルバイトをしていたと振られると、中西は「やってました。僕上野動物園の前で肉まん売ってたり」と告白。「売れましたよ。上野で一番いい湯気立ちこめさせてたん僕ですわ。ほかにもいろんなアルバイトしてましたけど」と胸を張った。
那須は「ビーズに糸を通すっていう内職をやってたんですよ。ブレスレットじゃないですけど、そういうやつを、ビーズを無数に糸通して。輪っか作るっていうのをやってました」と回顧した。
食べるのに困ることはなかったかと聞かれると、那須は「本当に食べる物なかったですね。だからマヨネーズをずっと吸ってました、当時。ご飯がなかったんで。炊飯器という物もなかったです」とぶっちゃけ。黒柳は「大変ですね。ご飯にマヨネーズかけて食べたっていう話は聞いたけど、マヨネーズをすすったっていうのは初めて聞いた」と驚いた。
さらに「でも芸人を辞めたいとは思わなかった?」との問いに、中西は「お互いにやっぱりネガティブになることはそんなになかったですね。なんとかなるやろうっていうのが自分たちの中にあったんで。それでその時期耐え忍んだというのはありますけどね」としみじみと話した。
売れない時に気づいたこともあるとし、「人に感謝をするようになりましたね。僕たちこの仕事を始めてすぐにお仕事を頂いたんですよ。それもなんか全部自分たちの力やろうって勘違いしてたんで、それがゼロになった時に、周りがやってくれてたんやっていうのを改めて思って心を入れ替えましたね」と明言した。
那須は「本当にちょっとてんぐだった時期もあったんで、本当にね、支えてくださってたんだっていうのを。自分たちだけでやりすぎてたなっていうのは凄く思いました」。中西は「お互いやっぱりそう感じてたみたいで。もう何も言わずとも2人共そういう態度になっていってましたね」と振り返った。