来季が7年契約5年目のヤクルト・山田は東京都港区の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸5億円でサインした。
今季は開幕戦で下半身のコンディション不良のため長期離脱を余儀なくされるなど110試合で打率・226に終わり、チームも5位。来季も主将を務める32歳は色紙に「優勝」と記し「来季はケガをせず1年間フルに戦えるように、自分の持ち味のスピードを取り戻したい。それさえあれば成績もついてくる。グラウンドを駆け巡る自分でプレーできたらなと思ってる」。最大の武器のスピードを復活させ、主将としてチームをまとめ優勝へ導く覚悟だ。
今季は故障で苦しんだ分だけ「必要なものがみつかった年でもあった」という。スピード復活へ走り込みに重点を置く考えで、このオフすでに短距離、中距離のランニングを実施。過去に3度トリプルスリーを達成したスピードが戻れば「打撃にもつながる。粘りだったり、体重移動だったり、どっしりと構えられる」と打撃面への好影響を強調し、二塁手でベストナイン獲得にも意欲を見せた。
チームの精神的な支柱だった青木が今季限りで引退。高津監督から熱い言葉で主将としての期待をかけられた山田は「自分のスピードを生かした野球をして、主将としてチームをまとめて優勝に貢献したい」とプロ15年目へ決意を口にした。