阪神から国内フリーエージェント(FA)権を行使していた大山悠輔内野手(29)が29日、会見に臨み残留を表明した。
以下は主な一問一答。
――生涯虎、という気持ちもある。
「やっぱり長い年数になるので、少し先のこともありますけど、まずは1年1年だと思っている。来年監督も変わりますし、あと僕自身の力も含めてもっともっとしっかりやらないとと思っている。はい。また来年しっかり頑張りたいと思います」
――悩んだ期間はどんな時間だった。
「凄く自問自答する日々というか、常に どうしたらいいのか、自分にとって何がベストなのかっていうのをずっと考えてましたしそういう意味では大変でしたけど、でも逆にいろいろ考えることができた時間がないので、すごくブラスな時間だったんじゃないかなと思います」
――大事にしたいものの答えは。
「あるようでないのかなと思いますし、この残留をしたことでそれをまた見つけていくのが一つかなと思うので、それを見つけられるように日々頑張りたいなと思います」
――決断したタイミングは。
「本当に今日ですね。昨日、選手納会をして、そこで、いろいろ話していた中で思うこともあったので、それを今日帰ってきて決めました」
――どんなことをチームメートと話した。
「いろいろ話しましたけど、やっぱり裏方さん、1年間お世話の方々にあいさつしている中で、やっぱりいろんな言葉をかけてもらいましたし、僕たち選手はやっぱり裏方さんあっての選手だと思っている」
――裏方さんからラブコール。それも決め手か。
「それは間違いなく一つの理由でもあると思いますし残ってほしいっていう言葉いっぱいもらいましたし、“どこに行っても応援してるよ”みたいな温かい言葉をたくさんもらった。この人たちのためにもうちょっと頑張りたいなという思いがありました」
――監督とは話したか。
「はい。今日お電話させてもらったんですけど。“よかった。嬉しい”というふうに言ってもらえて“一緒に頑張ろう”って言ってもらえたんで。まだ監督、選手としてプレーしたことはないので、まだわからない部分も多いですけど、でも監督と勝ちに向かって頑張りたい」
――他球団からの評価を聞いて。
「他球団にも本当に感謝しますし、そこで自分自身勉強になることがいろいろありましたし、そこは本当に感謝しかない」
――巨人からもラブコールがあった。
「素直にうれしかったですし、あれだけの活躍されてる選手の方が自分をこうやって思ってくれたっていうのは、本当に凄くうれしかったですし素直にうれしかった」
――大山にとって阪神はどんな球団か。
「いい意味でも悪い意味でもすごい球団だなっていうのは改めて思いました。だからこそ、そこでやれる達成感であったり、幸せなことかなと思いましたし。そこはずっと思ってましたね。ちょっとさっきも言いましたけど、日本シリーズの歓声、地鳴りのようものはなかなかないことだと思うので、それが本当に幸せなことなんだなとは思いました」
――意気込みを。
「自分でしっかり決断したことなので、覚悟をもってやりたいですし、 優勝、日本一に向けてもう1回しっかりやらないといけないと思う。チームだけではなくてスタッフの皆さんであったり、裏方の皆さんと一緒にしっかり頑張りたい」
――ファンへ。
「本当に甲子園の大観戦の中でやれることって当たり前じゃないんだなって本当に思いましたし、プレーでその感謝の気持ちを返せるように頑張りたいと思います」