亀田プロモーションは29日、「3150×LUSHBOMU」契約選手として、日本スーパーバンタム級4位の辻永遠(とわ、24=勝輝)と契約を結んだと発表した。
辻は大阪・興国高でボクシングを始め、20歳だった2020年12月にプロデビューし、ここまで9勝(6KO)1敗。フェザー級の日本ユース王座を獲得経験がある。元世界3階級制覇王者で同プロモーションの亀田興毅氏は「急成長しているし、キャラクターもある。大暴れしてもらえれば」と期待を語った。
興毅氏から「誰かに似ていると言われたことある?」と問われた辻は「昔から“顔がドネアに似ている”と、よく言われます。自分は人の動きの真似をするのは得意。ドネアの動きもマネしています」と世界5階級世界制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)の名前を挙げた。その動きを動画で繰り返し見て、自分のボクシングに採り入れて左カウンターフックの質が向上したという。興毅氏は「ニックネームは“浪速のドネア”で決まり。あとは辻選手が実力でニックネームに追い付いていければ、どんどん有名になれる」と期待した。
辻は「目標はボクサーとして有名になってタレントになること。自分は目立ちたがり屋なので。「将来は具志堅さんみたいなボクサー出身のタレントになりたい」と野望を語った。
同プロモーションは「世界を目指すボクサーに対し、ボクシングに専念できる環境を作り、所属ジムに関係なく強い選手が世界へ飛び立てる仕組みを確立するため、選手・ジムとの契約を締結する」とコンセプトを説明している。その主な契約内容は(1)選手のランキングに応じて、選手と所属ジムに対し、計30~50万円の月額報酬を支払う。(日本・アジアランキング10位以上の選手と特例選手が対象)(2)「3150×LUSHBOMU」が主催するイベントに年間2試合以上の出場を保証する。契約期間中に他の興行に出場することも可能。また、月額報酬とは別に試合ごとに高額なファイトマネーを支払う。(3)スパーリングパートナーの招へいや、PR活動、個人スポンサーの獲得を「3150×LUSHBOMU」が支援する。