今季から導入されたJ2昇格プレーオフ(12月1日準決勝、同7日決勝)に臨む4クラブの監督と選手が29日、オンラインで記者会見を行った。
4位・松本はホームで5位・福島と対戦する。リーグ戦を5連勝で締め、霜田正浩監督は「リーグ終盤戦に連勝ができた。それも5つ勝ち星を積み上げることができたのは本当に選手たちにとって大きな自信になってくれると思う。最後の最後で勝ち星がついてきてくれた。成功体験を持ってプレーオフに臨めるということは勢いにつなげなければいけないし、終盤戦の戦い方をプレーオフにつなげて勝ち星を続けられるように全力を尽くしたい」と力強く語った。
松本は14年にJ1初昇格を決めるも、1年でJ2に降格。18年に優勝し、J1に返り咲いたが、17位で再び1年で降格した。22年は勝ち点1の差で昇格を逃し、主将のMF菊井悠介は「僕は、このクラブに3年いるが、2年前、去年と悔しい思いをしている。特に2年前は勝ち点1で届かなかった。その1を僕なりに探し続けた結果が今にあると思う。昇格を願っている全ての人たちのために、一丸となって昇格に向けて、いい準備をしたい」と力を込めた。
福島は3連勝で最終節5位に浮上し、プレーオフ進出決めた。寺田周平監督は「後半戦、残り10試合ぐらいで選手たちに『もしプレーオフに行くのであれば、どれだけ勢いをもってプレーオフに突入できるかが大切だよ』と言ってきた。3連勝でプレーオフに突入できるのは凄く良い形かなと思っている」と話した。
3位・富山は本拠で6位・FC大阪を迎え撃つ。昨年は鹿児島と勝ち点で並んだが、得失点差で及ばず、10年ぶりのJ2復帰とはならなかった。小田切道治監督は「このゲームはハードワークが大事になると思う。そこで自分たちが力強くゴールに向かっていけるかが凄く大事だと思っている」と見据えた。
FC大阪は初のJ2昇格を目指す。大嶽直人監督は「プレーオフは、また違ったゲームなので、自分たちのストロングを出せるようにコンパクトで、しっかりと自分たちで前を向いて相手ゴールにどれだけ前進できるかがポイントになると思う。そこを一生懸命頑張っていきたい」と語った。