巨人・菅野智之投手(35)が29日、テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)にVTR出演。15勝3敗で、いずれも4年ぶりとなる最多勝と勝率第1位のタイトルを獲得した今季について振り返った。
プロ11年目で最少の4勝に終わった昨年からの復活劇。今季15勝をマークできた要因として「ピッチングフォームが大きい」とし、今まではやったことがなかったフォーム改造に着手。リリースポイントを高くしたことが良い変化をもたらしたという。
また、「フォークボールを自分で研究して。シーズン中もずっと試行錯誤していたんですけど。フォークボールは人生で一番良い状態。そこが大きいと思う」と述べた。
「あの1球でよし、フォーク使える、つかんだって思いました」というのは7月14日・DeNA戦(東京ドーム)。5回、オースティンに対して投じたフォークはストライクの軌道から鋭く落ちた。
「自分の中でも落ちる原理が見つかった。深く握って、いかに回転をかけないように投げようと考えたんですけど、ある日、YouTubeとかでフォークのこと研究していて。横の回転の要素がないと落ちないなと」とYouTubeからヒントを得たと明かした。
2本の指でボールを挟み、人差し指を縫い目にひっかけて中指は添えるだけ。この握り方で投げると横回転がかかるようになった。「びっくりしました。これだけ落ちる球って無縁だと思っていた。僕の中は。そこを含めて新しい自分を見つけられた」と目を輝かせた。
35歳にして新たな自分を見つけ、メジャーに挑戦する。「進化っていう言葉が正しいか分からないですけど、ここまで新しいピッチングスタイルが確立できると思わなかったので。そこは凄く今後の自分にとって大きなプラスになるシーズンだったと思います」と自信を見せた。