DeNA・森原康平投手(32)が29日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、大幅増となる4300万円アップの年俸1億円でサイン。「1億円です。(球団から)頑張ってくれたことに“ありがとう”と言われた。(日本シリーズまで1年間)完走して“強い選手”というテーマを達成できた」と大きく胸を張った。
今季は守護神として58試合に登板して自己最多の29セーブを挙げ、ポストシーズンは右肩痛を抱えながら5セーブを挙げるなど奮闘して日本一に貢献。最後は胴上げ投手にもなり、ファンに98年以来、26年ぶりとなる日本一の歓喜を届けた。
わずか貯金2のリーグ3位から「史上最大の成り上がり」での日本一を達成したチームと同様、まさに成り上がりのプロ野球人生だ。22年7月に楽天からトレードで加入。当時は腰痛を抱えており、その影響で同年は6試合のみの登板に終わった。新天地での活躍を見据えてオフのトレーニングも見直すなど準備を整えて臨んだ昨季は46試合登板と復活。首脳陣の信頼も勝ち取り、シーズン途中に守護神に指名された。勢いに乗り、このオフの自主トレ中に「年俸1億円」と目標設定。「(目標は)高く持った方がいい」と語っていたが、それも実現させてしまった。
来季目標は「最速155キロ(現在154キロ)とキャリハイ」と掲げ「1億もらうと目立ちますよね。でも責任も出る。気を引き締めて、まだ成長したい」とさらなる飛躍を誓う。「ベイ・ドリーム」は、まだまだ続く。(大木 穂高)