DeNAの優勝パレードが30日、横浜市内中心部で行われた。パレードでは三浦大輔監督(50)や選手らが参加。パ・リーグ王者のソフトバンクを下し、1998年以来26年ぶり3度目の日本一を達成した喜びをファンと分かち合った。横浜DeNAベイスターズ日本一優勝パレード2024実行委員会は、約30万人が沿道に集まったと発表した。
パレード出発前のセレモニーで三浦監督があいさつ。「26年ぶり、凄く長く、本当にお待たせいたしました。選手たち、チームスタッフ、関係者、ファンの皆さまと一緒に一つになってつかんだ日本一だと思っております。今日1日皆さまと一緒にこの喜びを思い切り分かち合いたいと思います。そして一緒にまた喜び合いたいと思います」と話すと、ファンや関係者から大きな拍手が送られた。パレードでは南場智子オーナーとともにオープンカーに乗り込んだ。
パレードのコースは、横浜赤レンガ倉庫付近の「横浜ハンマーヘッド」から横浜スタジアム近隣の「日本大通り」までの約1.5キロ。日本一の歓喜をファンと分かち合い、感謝の気持ちを伝えるために三浦監督や選手たちが行進した。
日本一で見事なリードを見せて投手陣を引っ張った戸柱恭孝は、パレードバスの上でテレビ神奈川の取材に対応。声を枯らしながら「報われたと思います。(声が聞こえづらいので)テロップ、テロップ。ありがとうございます」と話した。山崎康晃は「長年ずっとあこがれてた舞台で活躍できて、横浜の街をパレードする素敵な景色を見られたのでまた来年も頑張りたいと同時に今日は思い切り楽しみたい。横浜市民の皆さまと歓喜の瞬間を迎えられてうれしいです。ピッチャーは若い選手もベテランも含めて戦うのは変わらない。しっかり束になって戦っていきたいと思います。また来年素晴らしい景色を見られるように頑張っていきます」と話した。
ドラフト1位の度会隆輝は「皆さんの温かいご声援のおかげで優勝できました。皆さんと一緒に優勝を分かち合うことができました」と感謝。救援でフル回転した中川颯は「昔から横浜に来ているんですけど、今日が一番奇麗です。前半は結構悔しい結果でしたけど、後半は勢いに乗ってチームに貢献できて良かったです。来年ももう1回このパレードができるように頑張ります」と話した。
パレードを終えると三浦監督と牧主将がテレビ神奈川の取材に対応。監督として26年ぶりの優勝パレードに参加した三浦監督は「たくさんの方がありがとうと、感動で涙されている方もいらっしゃった。改めてたくさんの方に応援してもらっているんだなと。こちらこそありがとうございます、ですね。選手の時もうれしかったですけど、監督の時もまた一段とうれしいですね。たくさんの方に応援していただいて、愛されているんだなと思いました。来シーズンはリーグ優勝してここにいるたくさんの方と一緒にパレードして喜びを分かち合いたいです」と話した。
牧主将は「もの凄いファンの皆さんが来てくださった。一番はありがとうと言ってくれる方が多かった。こうしてパレードできて良かったと思いました。見たことがないくらい新しい、最高の景色だったと思います。この景色をずっと見ていたいですし、毎年、毎年やりたいなと思いました」と話した。
三浦監督も選手として参加した1998年の日本一パレードでは、沿道に約40万人のファン(主催者発表)が詰めかけた。三浦監督は「沿道からビルから人で埋め尽くされた光景は今でも覚えている」と当時を振り返る。
今回はそれ以上のファンの集結も見込まれる。日本一が決定した11月3日のソフトバンク戦では、横浜スタジアムに入りきれなかったファンが、球場所在地の横浜公園を足場がないほどに埋め、その瞬間を「場外」でも分かちあった。三浦監督は「シーズン中と同様にファンと一緒に喜んで、楽しめて、いいパレードにしたい」と話していた。