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町田 史上初の初昇格年Vに望みつなぐ 優勝決定は最終節へ

スポニチアネックス 2024年12月1日 4時41分

 ◇明治安田J1リーグ第37節 町田1―0京都(2024年11月30日 Gスタ)

 明治安田J1リーグは9試合が行われ、町田が京都に1―0で勝ち、2連勝で勝ち点66として史上初となる初昇格年での優勝に希望をつないだ。後半にMF相馬勇紀(27)のシュートがオウンゴールを誘い、守ってはDF昌子源(31)を中心に2試合連続無失点。首位神戸は柏と1―1で引き分け、勝ち点69。優勝決定は8日の最終節に持ち越しとなった。勝ち点65の広島はきょう1日の札幌戦で勝つか引き分けで優勝の可能性を残す。

 試合後のホーム最終戦セレモニーで、藤田晋社長が第一声で報告した。「皆さま、優勝の可能性が残りました!」。残り3試合時点で1敗すれば初昇格優勝が消える状況から、不屈の精神で望みをつなぐ連勝。奇跡の最終節逆転Vへ黒田監督も「希望を持って最後に鹿島に挑んできます!」と力強く宣言した。

 指揮官が理想とするスコア1―0、最少点差を守り抜く町田のサッカーを貫いた。前半にライン上で相手シュートを防いだ昌子ら3バックを中心にリーグ最少失点の堅守を徹底。後半には今夏加入の相馬が左サイドを破り、ループ気味シュートで相手GKの手をかすめゴールを陥れた。記録はオウンゴールも、前節の移籍初得点に続く殊勲に「相手が止まる優しいタッチを一つ入れて、狙い通りのドリブルができた」。故障離脱していたDF中山とFW荒木も後半途中から復帰し、無理に攻めない意思統一でリードを守り抜いた。

 プレースタイルに関しピッチ外の逆風に苦しんだ今季もあと1試合。セレモニーで主将の昌子は「さまざまな意見がありました。それでもこのユニホームを着て堂々と振る舞ってくれた皆さんを誇りに思います」とサポーターに感謝した。これで初昇格チーム史上最高の4位以上が確定。大きな旋風を起こしたシーズンを、最後は笑顔で締めくくる。

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