ソフトバンクから国内FA権を行使した石川柊太投手(32)が30日に東京都内でロッテとの初交渉に臨んだことが分かった。獲得を目指すオリックス、ヤクルト、巨人とはすでに交渉を終え、宣言残留を認めるソフトバンクを含め5球団の争奪戦。ロッテは吉井監督も同席し、3年総額6億円規模の条件を提示したとみられる。
今季3位のロッテは佐々木がポスティングシステムを利用してメジャー移籍するため、先発投手の補強が不可欠。20年に最多勝&勝率第1位の2冠に輝き、23年にはノーヒットノーランを達成するなど通算56勝の実績を持つ石川は是が非でも獲得したい人材で、かつてソフトバンクで投手コーチを務めた吉井監督が自ら熱意を伝えたようだ。
石川は29日に今後について「ロッテさんと会ってから全部(の条件)をテーブルに並べて」と説明し、「ホークスと交渉し、ミーティングも重ねていく。そこからスピードアップできたら」とソフトバンクとの再交渉も示唆していた。今季年俸1億2000万円はFA移籍に補償を伴わないCランクとみられ、今オフのFA戦線で大人気。条件などが出そろったところで検討し、最終決断することになりそうだ。