コンサドーレ札幌の来季新監督最有力候補が、元日本代表DF岩政大樹氏(42)であること11月30日までに分かった。この日残留圏の17位柏が神戸と引き分けたため、残り2試合を残し柏との勝ち点が7差となり、16年以来9年ぶりのJ2降格が確定。クラブは5月にペトロヴィッチ監督の今季限りの続行を発表しており、退任が規定路線となっていた。
岩政氏は22年に古巣の鹿島の監督に就任。不振にあえぐチームを立て直し4位で終えると、翌23年は5位と順位を落とし退任していた。今年1月からはベトナム1部ハノイFCの監督になり、9月から母校の東京学芸大サッカー部のコーチを務めている。選手時代は恵まれた体格と頭脳を生かしたセンターバックとして、鹿島ではリーグ優勝3回など数多くのタイトル獲得に貢献。A代表でも8試合プレーし10年の南アフリカW杯のメンバーにも選出された。
18年に就任したペトロヴィッチ監督はエレベータークラブをJ1
に定着させ、初年度にはクラブ最高の4位や19年にはルヴァン杯で準優勝に導いただけに、クラブに超攻撃的なスタイルが根付いた長期政権後の“後釜”が注目されていた。