国民民主党の玉木雄一郎代表が1日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。一定以上の年収になると税優遇の縮小や社会保険料の負担が発生する「年収の壁」について言及した。
石破茂首相は所信表明演説で、年収103万円を超えると所得税が生じる「103万円の壁」引き上げは明言したものの、引き上げ幅には触れなかった。
年収の壁を巡っては、与党は国民民主党が掲げる「103万円の壁」引き上げで合意。立民は社会保険料が発生する「130万円の壁」の解消を訴えている。国民民主は大学生年代の子を扶養する親の税負担を軽減する特定扶養控除の年収要件緩和も要求する。
玉木氏は、「103万円の壁」引き上げを巡り、SNSで財務省批判が過熱していることについて「誹謗(ひぼう)中傷みたいなことはもうやめるべきだと思います。しっかりと数字と事実に基づいて議論していくことと、財務省は財務省設置法という法律に基づいて財政の健全化とか、あるいは1年に1回予算をつくるという単年度主義でやるのはこれ全部、政治が決めていますからね。ですから、ある種、財務省に丸投げして政治が表に立ってこなかったことがこういうことの原因になっていると思いますから、与野党を超えてしっかりと数字と事実に基づいて建設的な議論をぜひやっていきたいと思っています」と述べた。