◇福岡国際マラソン(2024年12月1日 福岡・平和台陸上競技場発着の42・195キロ)
青学大・原晋監督(57)も教え子・吉田祐也(27=GMOインターネットグループ)の、福岡国際マラソンでの4年ぶり優勝に感無量だった。
コロナ禍が明けた2年前から青学大に戻り、原監督の指導を再び受けている。今シーズンはトラックで自己ベストを次々更新。日本記録も狙えるペースに原監督は「春にトラックでスピード強化して、トラックランナーと勝負できるスピード身につけた」と解説した。
高校時代に大きな実績もなく青学大入学。初めて箱根駅伝を走ったのは4年生だった。そこで4区の区間新記録を達成する。
走るのは大学まで。卒業後は一般企業に内定も決まっていたが、箱根の走りを見た瀬古利彦氏らから競技継続を勧められ、GMOインターネットグループに入ることを決意した。
原監督は「放っておいたらいつまでも走っている。センスのかけらもなかった男が努力で上回った。努力の天才なんですよ」と評した。
日本歴代3位の2時間5分16秒(速報値)は「センスのかけらもない男」の大逆転勝利だった。
原監督は「涙出ますね。この走り。感動します。教え子が…うれしいですね」と声を詰まらせた。