俳優のムロツヨシ(48)が、1日放送のフジテレビ系「だれかtoなかい」(日曜後9・00)に出演し、この日の放送をもって番組のダブルMCを卒業した。
ムロの最後の出演回は、親交が深い俳優・小栗旬、山田孝之が出演し、ムロの番組フィナーレに華を添えた。
番組は23年4月、「ダウンタウン」松本人志(61)、タレント中居正広(52)のダブルMCでスタート。大物ゲストの異業種マッチングトークなどで話題になった。
松本が今年1月、女性に性的行為を強要したと報じた「週刊文春」の記事で名誉を毀損(きそん)されたとして5億5000万円の損害賠償などを求めた訴訟に専念するため、芸能活動を休止。松本に代わり、「嵐」二宮和也(41)が2月4日放送回から代打MCとして中居とタッグを組んだ。それに伴い、番組名も現名称に改称された。その後、二宮は番組を卒業し、4月14日放送回からはムロが代打MCを引き継いだ。
ムロは8カ月の長期間にわたり代役を務め、中居からいじられ役として息の合ったコンビネーションを見せた。小栗、山田が見守る中、中居から「ムロさん、最後でした。最後なんか親友が来ちゃう」と振られたムロは、「あらためていろんな時間を過ごさせていただきました」としみじみ振り返った。
中居はムロが大役を引き受けてくれたことに「ホント助かりましたよ」と深く感謝。「いつも“手応えがない”って(ムロが言っていた)。“手応えがないんですよ”って。僕、毎週手応えがあったので。この番組に限らずですけど」と、ジョークを絡めながらムロの口癖を振り返っていた。
ムロは遅咲きの役者人生を回想した。「最初の時、言えなかったですけど、『笑っていいとも!』に出られなかったし、電話がかかってくることも、かけることもなかったし、ゲストに出ることもなかったし。ビストロSMAPで鐘を鳴らされることもなかった」。同局の昼のバラエティー番組「笑っていいとも!」に出演できなかったことなどを打ち明け、「そんな男がですよ?48歳になって急に、中居正広の隣に立つことが人生、ありますか?すごいなと思って」と、自身の数奇な運命に驚きを口にした。
ドタバタの中での就任ながら、持ち前の明るさで番組を盛り上げたムロに、中居は「全スタッフ、本当に助かったというか。引き受けてくれたこと、本当に感謝しかないなって」とあらためてお礼を口にした。ムロに代わる新たな代打MCは、15日放送の未公開SPでお披露目される予定で、中居は「1人にしないですよね。ぶっ倒れそうな番組だけど、まだぶっ倒れないですからね」と宣言していた。