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ロッテ1位・西川史礁 背番「6」で右の強打者継承!「ロッテにとって特別な背番号を自分に託してくれた」

スポニチアネックス 2024年12月2日 5時31分

 ロッテにドラフト1位指名された青学大・西川史礁(みしょう)外野手(21)が1日、横浜市内で契約金1億円、年俸1600万円で仮契約を結んだ。背番号は大学の先輩でもある井口資仁氏(49)がロッテでの現役、監督時代に背負い、落合博満、初芝清ら右の強打者の代名詞ともいえる「6」に決定。走攻守三拍子そろった即戦力外野手は将来、日本を代表する4番を目指すと宣言した。

 ひしひしと重みを感じた。西川が袖を通した真新しいユニホーム。背中には期待を表す「6」の数字が刻まれていた。「ロッテにとって特別な背番号を自分に託してくれた。生涯をかけて全力でやっていきたい」。緊張した面持ちで初々しく答えた。

 青学大、ロッテでも大先輩となる井口資仁前監督が、現役時代の09年から監督時代も含め22年まで14年間、背負った番号。ドラフト会議で指名を受けた際も「プロでは超えられるよう頑張りたい」と話していた憧れの存在を追いかけていく。球団にとっても3冠王3度の落合博満、95年打点王の初芝清ら右の強打者を象徴する大きな期待が込められた数字。「逆にそれをプラスに捉え、しっかりやっていかないと」と決意を新たにした。

 1年目となる来季目標を「開幕スタメンを勝ち取り、シーズンを通して出て、新人王」と掲げ「将来的には日本の4番といわれるような打者になりたい」と続けた。3月に行われた侍ジャパンの強化試合・欧州代表戦では、プロ選手に交じって大学生で代表入り。2試合で8打数3安打1打点をマークし、好守も披露した。同席した榎康弘スカウトディレクターも「将来的にはロッテ、日本を代表する選手になってくれると期待しています」と頼もしそうだった。

 「なかなかないので、凄く縁を感じます」という吉井監督と同じ和歌山県出身。さらに地元の日高川町は徳川8代将軍・吉宗の産湯に使われたという伝説の井戸が残っている。「暴れん坊将軍」でもおなじみの吉宗との縁に「本当ですか?野球の成績で暴れたいと思います」と躍動を誓った。

 秋季リーグ戦で骨折した右手人さし指のリハビリは順調。「息の長いプレーヤーになりたい。プロ野球選手としての第一歩、スタートラインに立ったばかり」。背番号6を自分色に染める戦いがスタートする。(伊藤 幸男)

 ≪「雪見だいすき」PR≫ロッテは西川の仮契約に合わせて、9日から期間限定でコラボ商品「雪見だいすき」を全国発売する。ピンク色で可愛らしいハート形の「雪見だいふく」に加え、幼少時からアイスが大好物だった西川をイメージし「雪見だいすき」としたレアデザインで限定発売。早速、口にした西川は「凄くおいしかった。なかなかこういうのは作っていただけないので」とうれしそうだった。

 ◇西川 史礁(にしかわ・みしょう)2003年(平15)3月25日生まれ、和歌山県出身の21歳。丹生中では和歌山日高ボーイズに所属。龍谷大平安(京都)では2年春に甲子園出場。青学大では1年秋にリーグ戦デビュー。3年夏に侍ジャパン大学日本代表に選出され4番も担った。趣味はイカ釣り。好きな芸能人はタカアンドトシ。1メートル82、88キロ。右投げ右打ち。

 ▽徳川吉宗 御三家の一つ紀州徳川家の第2代藩主・徳川光貞の四男として1684年、現在の和歌山市で誕生。幼少期は新之助を名乗り、1705年に紀州藩主に。16年、紀州藩から初めて第8代将軍に就任。「質素倹約」を徹底し「享保の改革」を推し進めた。45年に長男・家重に将軍職を譲ったあとも大御所として実権を握り、51年に死去。吉宗がモデルとなったテレビドラマ「暴れん坊将軍」はテレビ朝日系列で1978年から放送。松平健が主役を務めた、江戸の悪を斬るストーリーでヒットした。

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