出番を増やしたいなら「アイピッチ」でバッティングを磨け。ソフトバンクの小久保裕紀監督(53)が1日、打撃が売りの若手野手に愛ある叱咤(しった)を送った。
この日、和歌山市内で開催された少年少女野球大会「小久保裕紀杯」に出席。5年連続ウエスタン・リーグ本塁打王も1軍で結果を残せないリチャードに話題が及ぶと、明瞭に課題を指摘した。「1軍での彼の弱点は直球を打てないこと。その真っすぐを打つためにどうすればいいか。じゃあアイピッチを使った練習に取り組んでいますか?と言えば取り組んでいない。やることやってから言ったらと」。2軍監督時代から期待する大砲を諭すように話した。
一塁は山川、三塁は栗原がレギュラーとして君臨するが、チャンスがゼロだったわけではない。代打での成績は7打数無安打で5三振。今季1軍では15試合に出場して打率・226、0本塁打、1打点だった。
アイピッチを活用した笹川、石塚は対応力を上げた。来季から投手の映像が流れ投球を再現する「トラジェクトアーク」も本拠地に置かれる。「球団が投資している最新機器を活用した指導、練習が方針なので。繰り返しだからこの世界は。上げていくしかない」と奮起を期待していた。 (井上 満夫)
≪中継ぎは“回またぎ”必須≫
H…小久保監督が来季の中継ぎについて「1軍に割って入るには最低、またげないと」と言及。又吉、大山、岩井、木村光らの名前を出し、回またぎに対応できるよう求めた。先発陣は開幕投手を明言している有原、モイネロ、スチュワートの3本柱に4投手を加えた7人体制で臨む方針。来季2年目の前田悠のキャンプ組み分けに関しては来年1月のコーチミーティングで決めるとした。