今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」の発表・表彰式が2日、都内で行われた。年間大賞に阿部サダヲ(54)主演TBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」の略称「ふてほど」が選ばれたほか、ノミネート30語の中からトップ10が発表され、スポーツ界から3語が選出された。昨年まで3年連続で野球界が大賞を受賞していたが、惜しくも記録更新はならなかった。
11月5日に発表された「候補30語」には、ドジャースの大谷翔平投手が達成した米大リーグ史上初の快挙「50-50」などスポーツ界から多数選出され、特に今夏列島を沸かせたパリ五輪・パラリンピックから4語が選ばれていた。
その中から「トップ10」に輝いたのは、大谷の「50-50」や総合馬術団体で日本勢92年ぶりの銅メダルに輝いた平均年齢41・5歳の日本代表「初老ジャパン」と、陸上女子やり投げ金メダルの北口榛花「名言が残せなかった」。日本のメダルラッシュに沸いた五輪から2語が選出された。
大谷は、日本時間11月22日、ナ・リーグの今季MVPに選ばれたばかり。大谷は2年連続3度目のMVP選出で、3度目の選出も満票での選出。指名打者専任の選手としては史上初、両リーグでの選出は1961年にレッズ、1966年にオリオールズで獲得した通算586本塁打のフランク・ロビンソン以来史上2人目の快挙となり、異なるチームでの2年連続選出は初。3度目の満票選出も史上初となり、再び大リーグの歴史に名を刻み、まさに“今年の顔”となった。
昨年まで3年連続で野球界から年間大賞を輩出していたが、今年は惜しくも受賞はならなかった。昨年は、プロ野球で38年ぶりの日本一を達成した阪神の岡田彰布監督による「アレ(A.R.E.)」。22年はプロ野球・ヤクルトの村上宗隆内野手の「村神様」、21年にはエンゼルス時代の大谷翔平投手の活躍を表現した「リアル二刀流」「ショータイム」が大賞を受賞していた。
「新語・流行語大賞」は84年にスタート。ユーキャンとの提携で04年から現在の名称に改称された。選考は「現代用語の基礎知識」編集部の調査による30のノミネートから、選考委員会が10語を選んだ。
トップ10は以下の通り(順位なし、並びは五十音順)
◆裏金問題
◆界隈
◆初老ジャパン
◆新紙幣
◆50-50
◆ふてほど【年間大賞】
◆Bling-Bang-Bang-Born
◆ホワイト案件
◆名言が残せなかった
◆もうええでしょう